親が物を捨てたがらないときは、「捨てること」ではなく「安全に暮らせる場所を作ること」から始めます。
本人の物を勝手に捨てると、信頼関係が崩れ、その後の片付けが難しくなります。
目次
最初に避ける言い方
- 全部ごみだよ
- こんな物いらないでしょ
- 勝手に捨てるよ
- 普通は残さない
- 今すぐ全部片付けよう
目的を変える
| 対立しやすい目的 | 進めやすい目的 |
|---|---|
| 物を減らす | 転ばない通路を作る |
| 全部捨てる | 必要な物をすぐ見つけられるようにする |
| 部屋を空にする | 玄関・台所・寝室を安全にする |
| 価値がない物を処分する | 大切な物を守るために分ける |
本人に選んでもらう
「捨てる・残す」の二択ではなく、次の選択肢を用意します。
- 今使う
- 思い出として残す
- 家族へ譲る
- 売却・寄付を考える
- 期限を決めて保留する
小さい範囲から始める
家全体ではなく、玄関の床、廊下の一部、冷蔵庫の一段など、短時間で終わる範囲を選びます。
写真や思い出の品から始めると判断が重くなります。最初は期限切れ食品、壊れた物、同じ物が多数ある場所などから進めます。
保留箱に期限を付ける
迷う物は捨てず、保留箱へ入れます。箱に日付を書き、1か月後や次の訪問日に再確認します。
保留場所を限定すると、判断を先送りしても家全体へ広がりません。
価値が分からない物は別にする
着物、古銭、切手、骨董品、貴金属などは、本人にとって大切な物である可能性があります。処分する前に、本人の説明を聞き、必要なら査定します。
危険がある場合
火災、転倒、衛生、害虫、避難経路の閉塞など、生命や健康に関わる問題がある場合は、家族だけで抱え込まないことが重要です。
- 地域包括支援センター
- 自治体の高齢者相談窓口
- 介護支援専門員
- 医療機関
- 消防・住宅関係の相談窓口
本人の判断力の低下が疑われる場合も、勝手に契約や処分を進めず、地域の相談機関へつなぎます。
一回の目標を小さくする
- 通路を一つ確保する
- 期限切れ食品を一袋分だけ確認する
- 重要書類の場所を決める
- 次回までの保留箱を一つ作る
実際の片付け順は、実家の片付けは何から始めるかで整理しています。
本人の安全が差し迫っている場合や判断力の低下が疑われる場合は、自治体や医療・福祉の相談窓口へ早めに相談してください。